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主にソフトウェアに関する日々の標準出力+標準エラー出力

ソフトウェアテスト、品質に関わる職種図鑑


品質やテストに関わるエンジニアとしてこれから先どうしていくべい、と真剣に考える過程で「例えば今どんな方向性があるだろう」と知人や書籍にて聞き及んだ、日本の民間企業における「品質」系の職種を列挙してみた、ので共有したいと思います。みなさんはどの方向でしょうか?


※ドメインによって多少呼び方や定義が異なる場合がありますが、説明できる種類はだいたいこの辺に収まるのではないかと考えます。またガチガチの技術系外資では待遇面が全く異なる可能性が高いです。

テストオペレーター

派遣会社が時給1000円台で送り込む開発系職種といえばこれ。ガチガチに練られたテスト設計、実装に基づいて手を動かすだけ、であればそれに見合った報酬といえるが、現場のテスト系社員に技術力が無い場合彼らがそのオペレーションの過程で網羅性や妥当性を担保している場合も数多く見かける不遇の職種。稀に異様な検出率を誇るゴッドハンドが顕れるがそれを方法論化できないのが悩みどころ。ここで問題意識を持てるかどうかで次のキャリアが決まる。

テストエンジニア

主に上流のテスト分析、設計、実装を担当する。必要とされるスキルセットやキャリア形成がまだまだ整っていないため「コピー&ペースト&モディファイ法」(命名:にしさん)一辺倒のヒトと同値・境界値分析からデシジョンテーブル、状態遷移やセキュリティテストの設計ができるレベルのヒトで報酬がほとんど変わらない。というか採る側/評価する側が価値を判断できないケースが散見される。プロジェクトの状況や使える時間に対してどれだけの手札(技術)を提供できるかがポイント。最近はツールや各種フレームワークを利用したテスト自動化、効率化も必須のスキルとなっている。一部テストチームのリーディングを兼務するヒトもいる。

ソフトウェアエンジニア IN テスト

前述のテストエンジニアが主に外部品質を担保するのに対し、こちらは開発*1エンジニアと二人三脚で内部品質、時には外部品質を含めたテストの開発を担当する。単体テストフレームワーク整備やその実践、システムテストの自動化やパフォーマンス計測など要求される技術要素は多岐に渡り、やや開発よりのスキルが求められるのが特徴。アジャイル開発における「テスター」の姿に一番近いのはこれ。

QAエンジニア

開発チームの外側からコードやプロダクト、プロジェクトのメトリクスを武器に健康診断、時に現場に入って治療を行う、テストとは違う側面からアプローチする、ソフトウェア品質のスペシャリスト。マイルストーンや出荷判定のクライテリア策定などを担当することも多い。組織設計をするヒトが独立性の概念を理解していないと絵に描いたもちになってしまうケースがしばしば。テストとはまた違う頭の使い方するので、これを兼務するのはけっこう大変な気がする。第三者検証、IV&V、SQAと呼ばれることも。

QA/テストマネージャ

品質エンジニアのマネジメント職。テストやQAに関する基本的な技術力に加えてチームビルディングや日程、予算、労務管理や評価、協力会社との折衝など一気に仕事の幅が拡がるため、エンジニアリング面で信頼できるチーフクラスを育てていないと泣きをみる。テスト/QAエンジニアのキャリア形成は現状非常に難しいので、部下の育成を真剣に考えるなら誰よりも勉強が必要。



ごくごく個人的にはテストオペレータは近く全滅。アジャイル開発が全盛を迎える中ではテストエンジニアとソフトウェアエンジニアINテストの中間みたいな役割を求められるシーンが今後増えていくのではないかなーと予想していますが、さてどうでしょう。

*1:テストも開発の一部なのでこの言い方はおかしいが、うまい言い方が見つからない。製造っていうのもちょっと違うし。