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TABOK - テスト自動化のスキルカテゴリ 1


http://www.automatedtestinginstitute.com/home/index.php?

最近こればっかりのTABOKより、カテゴリ1。ものすごい長いので怯んでいたのですが、ようやく。どこか必ず間違ってると思いますのでご指摘是非お願いします。

Skill Category 1: Automation's Role In The STLC

テストの自動化を成功させるためにはまず、テストの自動化とは何なのか、テストライフサイクル全体のどこに位置するのか、を理解する必要があります。

ソフトウェアテストとの違い

ソフトウェアテスティングはテストロジックが人間によって実装されるようにデザインされている分野です。これに対し、テスト自動化はツールスクリプトによって手動テストを実装できるようにデザインされています。このコンセプトの拡張は、テスト実行の自動化だけではなく、テストプロジェクトのあらゆる側面をツールでサポート出来ることを示します。ゆえに、テスト自動化技術者はすべてのテストライフサイクルで、ツールに何ができるかを検討し続けなければなりません。

テストツールの導入と統合

テストツールの導入はツールのゴールと目的の定義、ビジネスへの貢献、利用可能なツール群の絞り込みなどを経て、組織のニーズに最適なものを選び出すプロセスです。テストツールの統合は逆に、組織内のツールの導入による活用と利益を徐々に拡大していうプロセスです。さまざまな情報源がツールの選択と取得プロセスの実施方法の広範な方向性を示しており、我々はそのほとんどに同意しますが、最低でも次を含める必要があると考えます。

  • 自動化に対する十分な情報に基づく判断
  • テストツールの評価
  • ツール実装に関する検討
  • ツール実装の試験導入

テストツールの導入時や拡張の際、組織は自身の購買能力に基づいてそれを決定してしまうことがあります。その際にいくつかのオプションが存在すること(商用、非商用の両方)、より多くの情報に基づいてそれらのオプションがテスト自動化の実装にもっとも効果的なものとなるように意思決定を行えること、が重要です。

自動化の利点と誤解

テスト自動化を導入する背景には、さまざまな種類の明示的、暗黙的な目標と期待が存在します。合理的な目標を適切に理解することなく自動化の努力は継続できませんし、おそらくその活動が実を結ぶ事はないでしょう。テスト自動化の効果を理解するということは、テスト自動化に伴う一般的な誤解を除き、テスト自動化のメリットをしっかりと把握し、認識することを意味します。これらの知識を備え、効果的なテスト自動化を促進することで、ビジネスケースへの影響分析や組織の意思決定者がもつ非現実的な期待を打ち破ることが可能になります。

自動化のROI(投資利益率)

テスト自動化は時間とお金の投資であり、他のどのような投資とも同様にステークホルダー(通常は管理者または顧客)はその投資からプラスのリターンが期待されます。彼らの期待を充分に満たせない場合、ステークホルダーは”自動的に”投資を中断することでしょう。投資は、コストにメリットの比率、ROIを試算することによって正当化されます。テスト自動化のROIを計算するためには、以下のようないくつかのアプローチがあります:


・単純なROI試算
 ある期間においてテスト自動化を提供することによって節約できた金額の比率を調査
・効率面からのROI試算
 ある期間においてテスト自動化の効果によって節約できた時間を調査
・リスク削減の面からのROI試算
 ある期間においてテスト自動化によって向上できたカバレッジ率を調査
 

全体の導入部にあたるため、そりゃそうだろう、と思う部分が大半ですが
その分汎用的な、最初に抑えるべき広範な概念に触れているようです。